はじめましてあつしです。
ブラジルに来て一月半が経ちました。
朝は従業員用の食堂、昼は託児所で働いています。
そして5時からが僕の本職、
『みちばた教育プロジェクト』
来て2週間ほどで、オーストリア人カップルとブラジル人2名、そして僕とで立ち上げたプロジェクトです。立ち上げたといっても僕なんかほんとポルトガル語がポルトガル語になっていないようなものなので、アイデアを一生懸命捻出しています。
この『みちばたプロジェクト』、どんなものかと申しますと、
僕らが活動するファベーラ(スラム)の中にはフットサルコート大の広場があるんです。
で、ここにたくさんの人々が集っています。
子供、大人、老人。
サッカーをしに来る人、
世間話をする人、
はたらくひと、
そして麻薬の売人まで。
そうなんです。ドラッグが子供の目の前で取引されているんです。
そして、10代前半の子供ですでにドラッグの闇に沈んだ瞳を持つ子供がいます。
これはいけないと思い。どうしたらいいか、共に問題意識を持つ仲間と考えました。
そこで、一つの指針が浮かび上がったのです。
『子供たちの生活を充実でいっぱいにしよう!』
好奇心盛んな年頃の子供たちは良いも悪いも情報でいっぱいです。
彼らは選ぶすべもなく、誘われるがまま、薬に手を出します。
だから、工作や音楽、運動などポジティブな活動を子供たちと共にすることで、
子供たちが闇の世界に興味を向ける隙なんかなくしてしまおう。と、考えています。
ただ、難しいですね。片言の言葉では子供たちにも馬鹿にされる。
ギターを教えてあげたくても、肝心のギターの数が足りない。
などなど、、、。
今はあれこれ模索しているところですが、いずれは住民主体の活動にしていきたいと考えています。
現在僕らが展開しているクラスは、ギター、リコーダー、カポエラ、ボディーパーカッション、プロミスリング作り、ダンス、折り紙、サーカス、などなど、それぞれが特技を持ち寄って、子供たちとの時間を過ごしています。
もし皆さんがブラジルに来ることがあれば、是非特技をご披露くださいませ!!
Monte Azulは、もともとそういった問題意識をもって、長年活動されている方々がたくさんいます。
地元で行われていることもよく観察しながら、つながりをもって進めてほしいと思いました。外から来た私たちは、新しい存在で起爆剤となって何かを始める力となりえますが、もともとあるものをかき回して混乱させる種にもなりかねない。
Monte Azulで育った青年たちが、音楽や劇やらいろいろなワークショップをやっているはずです。そういった活動もよく知って、コネクトしながらやっていってほしいです。
2005年Monte AzulボランティアLissaより
物凄く前向きで、素直で、期待したいプロジェクトだと思います。
ただ残念ながら素直に賛同は出来ません。
実際にサンパウロでどうかは解りませんが、日本から聞き得る情報から、今ブラジルでは政府が麻薬問題に躍起になっていて、麻薬組織も抵抗し緊張が高まっているのかなと思っています。
また、麻薬問題は色々な面で根が深く継続性が非常に重要になってきます。
Lissaも言っていますが、外から来た者からは解らない問題も多く、非常にデリケートな話題なので、地元主動でサポートに回るなどの検討も含めて今後の活動に期待しています。
※但し、麻薬問題は一歩間違えば本当に危険なプロジェクトなんで、その辺ももう一度充分に考慮して下さい。
問題を認識しそれに向かって何かの行動を起こすことはとても大事なこと。
考えが浮かんだらボランティアたちと話し合い
その案をリンダウバやモンチアズールの職員にどう思うか相談して、
その上でウテさんなどにアイデアを聞いてみるといいよ。
(言葉の問題があるかな・・・・)
何か行動を起こそうとするときはいろいろ壁や問題が出てくることでしょう。
でもそれが始まりで、そのときにリンダウバやウテさん、モンチアズールの職員がいい事も、危険も含めて示唆してくれると思うよ。
自分の中の問題意識を行動に起こし解決を試みることは大事だと思う。
ただ順序をしっかりと踏んでモンチアズールの職員達と話し合いながら行動していくことは肝心だね!
Boa Sorte!!
Massa!!
追伸
「貧困の無い世界を創る」ムハマド・ユヌス著(2006年ノーベル平和賞)
この本の最後に小さなことから問題解決のための行動をはじめる手引きが出ているよ。この著者も最初は27ドルの私財をお金の無い人に提供したのが始まりだったそうです。この本は世界の若者必読です。昨日英語版を予約しました。身近な人に薦める予定です(これも私の些細な行動プロジェクトです)。