モンチアズールで働く職員の間では月に2回、ヘルニアオン・デ・キンタ(木曜会議)が開かれます。これはある与えられたテーマ(今年のテーマは「関係」)のもと、モンチアズールの各部署が会議を企画するのですが、10月下旬の当番はなんと私たち「ボランティア」。

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ヘルニアオン・デ・キンタの様子

モンチアズールで働いていると、ボランティアに対する良い評判、悪い評判、どちらもよく耳にします。今回の会議で、私たちボランティアは職員の方との関係を少しでも良くしたいとの理由で「ボランティアと職員の間にある問題点」をテーマに職員の方にディスカッションを行ってもらいました。その結果は、おおまかですが以下の通りです。


・ボランティアから職員への先入観がある。(ブラジル人だから仕事をあまりしない、時間に遅れるなど)
・日本、ドイツなどのボランティア同士がその国の母国語で話すことがある。
・ボランティアの仕事先をもっと慎重に決めるべき。ボランティアはブラジル到着早々、オリエンテーションなどもないまま、いきなり仕事が始まってしまう。
・ボランティアの年代が若すぎる。(20代前半が多い)
・ボランティアが各自の仕事以外のモンチアズールのイベントにあまり参加しない。
・モンチアズールの職員の中にはボランティア(外国人)と働くのに慣れていない人がいるので、ボランティアの経歴、特技、性格などを事前に職員に詳しく伝えておくべき。
・職員がボランティアにモンチアズールの説明をもっとすべき。
・ポルトガル語ができないまま到着するボランティアが多いので、ポルトガル語試験などの審査があってもいいのでは。(現在は特にこれといった審査、試験はありません)
・職員がボランティアをもっと尊敬すべき。(ボランティアが職員の使いっぱしりになるときがあるので)

PA232791.JPG
ディスカッションの様子


会議では、日本とドイツのステレオタイプを表す寸劇や、ブラジル、ドイツ、日本の歌も披露しました。
PA232777.JPGのサムネール画像
なんとか日本人を演じました

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歌の練習風景

実はもうお知らせしたように9月末から多くのボランティアが到着し、かなり賑わっています。僕が住むリンダウバ家も今は、日本人が6人、ドイツ人3人、オーストリア人1人、イラク人1人とボランティアだけでも11人が滞在しています。僕もモンチアズールの生活が半年を過ぎましたが、エネルギー全快の新たな仲間がたくさん到着して、朝から晩まで何かと忙しいですが、とても充実した毎日です。


そうご
200901105

暑さに負けない建設現場

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11月に入りました。ブラジルは夏が近づいています。
暑さに負けずに頑張っている保育園建設の状況を報告します。


10月初旬の1階上部セメント流しを終えてから天井作り、
そして、2階部分の建設作業に入りました。


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IMGP9506.JPG
天井部分に電気配線をはりめぐらせる


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天井部分のセメント流し


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2階部分用のブロック7000個が到着


IMGP9707.JPG
あまりにもレンガが多いので、先週金曜日に、私が週に1回日本の
踊りを教えているファベーラの子どもたちを誘って、一緒にレンガ
を運ぶアクティビティーをしました。


IMGP9720.JPG


IMGP9724.JPG


IMGP9737.JPG


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IMGP9795.JPG
オーストリアから来たモンチアズールボランティアのセルメッツ君も
建設作業に参加。

20091104
TOSHI

10月中旬にカナダから一人の若者が到着しました。
三井俊介くんは1ヵ月という限られた時間で、彼がサッカーを通して挑戦
したいことに励んでいます。

彼が記事を書いてくれたので以下に掲載します。


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こんにちは!!WorldFut共同代表の三井俊介です。私は大学2年生を終了後、
1年間大学を休学し、半年間カナダで語学とビジネスについて学び、その後
ブラジルに1か月滞在し、3か月南米を一人旅し、日本に帰国します。


WorldFutとは日本の学生団体(2010年、NPO化予定。2015年にはNPOを残
しつつ、収益の出る部分のみ株式会社設立予定。)で、2008年6月7日に設立
されました。ミッションスティトメントとして、

"To create a world filled with smiles and happiness, WorldFut inspires all
partners and brightens their lives ̶ through football."

「幸せと笑顔で溢れる世界を作るために、WorldFutは全ての人々に『きらき
ら』笑って暮らす『きっかけ』を提供する。」というものを掲げています。
主な活動として、チャリティーサッカーマッチなどのイベントを通しての啓
蒙活動を行い、そのイベントの収益で国際協力を行っています。大会には、
毎回異なった社会問題をテーマに置き、参加者に考えてもらうことを行って
います。日本では、すでに第4回大会まで開催しており、述べ約1000名の方
が参加してくださいました。


また2009年8月21日には、私が滞在していたカナダで、WorldFut史上初の海
外チャリティーサッカーマッチを開催し、80名の方に参加していただきまし
た。
カナダでは、韓国人の参加者が将来一緒に働きたいとまで言ってもらうこと
ができ、大成功を収めました。そしてその友達を中心にカナダ支部というも
のも誕生し、現在は日本、カナダの2カ国で活動を展開中です。

詳しくはホームページ等をご覧ください。
公式HP
http://worldfut.web.fc2.com/
Facebook page
http://www.facebook.com/home.php#/pages/WorldFut/111636073833?ref=mf

そしてカナダでの活動を終え、ここ、ブラジルに10月11日に到着しました。
ここではモンチアズールさんの協力のもと、あるプロジェクトを行おうとし
ています。

「WorldFutブラジルプロジェクト第1弾 」

10月11日から11月14日、1ヶ月の間で現状を把握し、問題を探り、それの解
決にむけてのアプローチを、イベントを通して行なうという新たなるチャレ
ンジ。

そして、この2週間で感じたブラジルでの大きな問題の一つ。それは経済格差。
国民の10%の最高所得者が、この国の富の約50%を占め、
国民の10%の最低所得者が、この国の富の約2.4%しか所有していない。
ホームレスの方がサンパウロ市内だけで4万人。1日1ドル以下の生活者は国民
の30%強。そんな中、中所得者以上の方はパソコンやTVゲームなどの娯楽商
品はもちろん、家も日本の一般家庭よりも大きい。
また、この都市では車が主な移動手段。中所得者以上の方は車を所有しており、
毎日大渋滞。しかし、高所得者の方々は渋滞には巻き込まれない。なぜならば、
彼らはヘリコプターで移動を行なうからだ。世界第2位のヘリコプター所有数
なのはこの理由だ。ヘリコプター1台6億円。それを買ってしまうのだ。

そして中所得者以上の方は、貧困者へのアプローチというのは政府の仕事だと
考えている傾向がある。そして彼らは慈善活動のようなことを行う時間もそん
なにない、という。 しかし、サッカーは大好きで仕事後に行なうのだ。

経済格差を解消する上で大事になってくるのが、
「お金があるところから、お金がないところへと、お金が流れていくシステム」
だと考えます。


そこで!!
11月6日(金)にまず、中所得者以上を対象にチャリティーサッカーマッチを
開催します!テーマは「経済格差」。そこからサッカーをするだけで、あな
たでもできることがあるよっていうところを伝えられたらなと思います。

そしてその大会で得た収益を使用し11月7日、モンチアズールでサッカークラ
ブ(少年団のようなもの)を開校します。


この貧困街で、子供たちはボロボロのボールだけれども、サッカーを楽しんで
います。そこで大会を開いても、彼らにとって新鮮味もないし、特別なもので
もないと考えました。一方で、彼らはサッカーを学ぶ場もお金もないという事
実も分かりました。そこで中所得者以上の方々をターゲットに大会を開催し、
そこで出た収益でコーンやビブスなどのサッカー用品を購入し、サッカークラ
ブ運営費に充てようと考えました。ここから将来プロ選手が生まれるのが夢で
す!

このクラブ運営のために、カナダに引き続き、ここブラジルでもWorldFut支部
を作ります。
そしてこのシステムが続いていくような体制を構築します。

自分一人では、このようなプロジェクトを1か月で実行することは全くの不可
能です。しかしモンチアズールの現地スタッフさんの協力。また自分のブラジ
ル人の友達の協力のおかげでなんとか、このプロジェクトも形になりそうです。
本当にありがとうございます!
その期待にこたえられるようにがんばります!


「自分にできることは小さなことばかり、
でも、世界は小さなことから変わる」

ブラジルでの様子や南米一人旅の事をブログにアップしていきます!

「生まれゆく光の中で」
http://ameblo.jp/pennta12/

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20091103
TOSHI

ブログ復活!!

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ブログに問題があり約1ヵ月という長い間、記事の更新ができませんでした。
ブログを見て下さっていた皆さん、お待たせいたしました。

ざっとこの1ヶ月を写真と共に振りかえってみます。


IMGP9445.JPG
これで歯医者も恐くない2009/10/7


IMGP9456.JPG
リンダウバ家末っ子ルシアナの誕生日2009/10/9
写真右は新しい日本人ボランティアのアツシーニョ(あつし)


IMGP9462.JPG
トレッキングに挑戦2009/10/11


IMGP9534.JPG
パン屋さんで働くデボラさん。
こんな大きなケーキ、誰のために作っているのかな。2009/10/23


IMGP9543トリミング.jpg
写真下段一番左の新しい日本人ボランティア、マイケル(まいこ)の誕生日。2009/10/23


IMGP9616.JPG
リンダウバ家次男アントニオが結婚しました!!2009/10/24


IMGP9657トリミング.jpg
さらにリンダウバさんは夫のジョゼさんと結婚35周年記念。
写真中央がリンダウバさん。右は4男のハファエル。2009/10/24


IMGP9753.JPG
3日間に渡ってモンチアズールで行われたアートの集い。
写真は私が参加した竹細工ワークショップの様子。2009/10/30-11/1


写真を見てもわかるように、こちらでは現在5人の日本人ボランティアが
活動しています。彼らからの活動報告も間もなくこのブログに掲載されます。
乞うご期待!!

20091103
TOSHI

縮小.jpg

新手のお笑いコンビか?!

早すぎるハロウィンか?!


いえいえ、マルチカルチャーキャンプ2009が今年も開催されました!!

この強烈すぎる顔は、小さな画伯達による「平和の絵を描こう!」プロジェクトで見事キャンバスという大役を果たした二人の雄姿なのです。。。


***********
9月21~23日にかけて、神奈川県足柄山にてCRI恒例のマルチカルチャーキャンプが開かれました。

集まった人々、約150人。

「日本に住む、外国にルーツを持った子ども(若者)と日本の子供(若者)が触れ合い、遊び、お互いを分かり合える機会を作れたら」という思いで始まったこのキャンプは8回目を迎え、今回も、日本やブラジル、アメリカ、ドイツ、南アフリカ、アメリカ・・・などなど様々な国にルーツを持った人々が集まりました。

初日 : 少しソワソワ気味の大人に対して、子供たちは元気いっぱい☆

「ねぇ、名前は?」
「ねぇ、何人?」

「日本人だよ~」と答えると、「ふ~ん・・・ね!遊ぼ!」

国籍も年齢も関係なく、みんな笑って、遊んで、食べて!

周りを自然に囲まれた最高に気持ちのいい場所で、最高に楽しいことをする!幸せすぎる3日間でした。


二日目はこのキャンプの目玉プロジェクトである「ピカソプロジェクト」を行いました。

ビニールで覆われた部屋の中で、縦3m×横7mの真白な布地に子どもたちが平和の絵を描くというこのプロジェクト。

武蔵野美大や東海大の学生が苦労して用意をしてくれ、子供たちは大きな大きなキャンバスに思い出の絵を心を込めて描きました・・・


・・・最初の10分だけ(笑)


キャンバスに絵を描くスペースがなくなると・・・

「絶対に、床や壁には描いてはいけません!」という厳しい掟の下、子どもたちが目をつけたのは、なんと自分の体・・・!

足をピンクに、腕を青に。

013_convert_20091008155619.jpg

「あれ?素敵なレギンス履いてるね!」

と思えば、星柄のボディペイント(笑)

その場にいた大人もきっちり巻き込まれ、ヒゲや腕時計を描き込まれた人、顔じゅう塗りたくられた人、ぼーっとしてると、後ろから「てぃやーっ!!!」と小さなサムライの刷毛切りを背中にくらいます。


最後は、「誰?」と聞かないと分からないほど大変身をとげた子も。。。

肝心のキャンバスはというと、緑色の抽象画へとその姿を変えたのですが、乾いたのち、ある一人の女の子が、自分の故郷への思いを込めて、白のペイントでとても美しく仕上げてくれました。

彼女は来日して間もなく、日本語もあまり話せず、周りの子供たちとコミュニケーションをとるのも難しそうでしたが、この絵に集中しているときの彼女の瞳はとても美しく、彼女が描く太陽や星の絵からは、彼女の故郷に対する温かな想いが伝わってきました。


この他に、ビオダンサやバーベキュー、ハイキングなど様々なプログラムを行い、マルチカルチャーキャンプは幕を閉じました。

私はこんなに大人数なキャンプに参加するのは初めてだったのですが、本当に楽しかった!

いろんな人と話をし、いろんな人から元気をもらい、いろんな人の悩みに触れました。

たったの3日間でしたが、大勢の人と仲良くなり、最後はブラジル式にハグでみんなと別れました。

そのハグが心地よすぎたのか、翌日になってもその癖がぬけず、思わず仕事場でハグをしてしまい、変な顔をされてしまったのは、このキャンプがいかに楽しかったかという証明にもなりますよね・・・

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