臨時休業

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「今日は望んでもいない休日になったなぁ」

今日は1日雨。冬に雨が降るとさらに冷える。
この雨じゃ建設作業もできない。それどころか、
せっかく基礎工事で掘った溝が崩れてしまった。


IMGP8727.JPG


この溝だけど、大体深さ1メートルくらいで、さらに
その溝から下に向かってところどころに深さ4メートル
くらいの穴が掘ってある。水が出てくるくらい深い。

先日朝一番で現場に入ったところ、足が滑ってその溝に
落ちてしまった。幸い怪我はなかったけど、すごくびっ
くりした。おかげでバッチリ目が覚めたよ。


20090724
TOSHI

【モンチアズールコミュニティ協会の見解】
事件後のモンチアズールコミュニティ協会ですが、特に変わった
動きはなく、平常通り活動を続けています。というのも、今回の
麻薬組織摘発によって組織の存在が目に見えてわかっただけであ
って、協会としてはそういったファベーラにおける問題に対しての
活動を長年に渡って行ってきているため、これまで通りの活動を
続けることが大切と考えているからです。

しかし、ファベーラ自体の治安に問題ないと言い切ることはでき
ません。コミュニティ協会の職員が言うには、例えばまた警官の
捜査があったときに、組織側が反発して銃撃戦になるかもしれな
いからです。


【日本人ボランティアの状況と今後の対策】
現在モンチアズールに滞在している日本人はボランティアの下向
井稔史とCRIスタッフの福井俊紀です。
事件当時2人は警察との接触がなく無事で、事件翌日から普段通
り活動を続けています。しかし、今回の捜査で押収された麻薬な
どはファベーラ内のほんの一部に過ぎません。したがって、再び
同様の事件が起こる可能性があり、その対策として、ブラジルや
その他の外国に滞在する際の常識かもしれませんが、例え普段の
仕事場であっても自分の身元を証明できる身分証明書を常に携帯
しておくことが大切であることを再度理解し、今後の活動で心が
けていくようにします。

今後モンチアズールで活動するボランティアの渡航に関して、現
地にいる日本人と協会職員の意見では、今回の事件を含めて、現
地の状況をよく知った上で、ボランティアに来る本人の意思と判
断が大切としています。そして、渡航前には現地での危険回避の
方法などの知識を持っておく必要があります。

また、現地ボランティアは現地の情報を常に収集し、定期的に日
本側CRIに現地の安全情報をブログなどを通じて連絡することに
します。


DSCF4832.jpg
ファベーラの中心へ


20090723
TOSHI

ようやく私はチアと一緒に階段を一番上まで上ぼりきり、ファベ
ーラの反対側の道に出るとそこには人がたくさんいて、先ほどま
での私と同じようにファベーラの中の様子を伺っていました。こ
ちらには警察の車が10台ほど止まっており、警官もかなりの数で
、さらに私の目に飛び込んできたのはファベーラの入り口に一列
に横並びでうつ伏せになっている男たちです。両手を後ろで組ま
されて、警官に見張られています。


チアはそれを見て、「だめだわ、近づいちゃだめ。あなたも警察
に捕まっちゃうわよ」と言い、その場から私の仕事場である事務
所を見ると、すでに扉は閉まっていて誰もいない様子だったので
、自宅に戻ることにしました。


IMGP7626.JPG
ファベーラの入り口

【事件の概要】
先週16日(木)の午後4時ごろ、武装警官100名ほどによるファベー
ラ・モンチズールへの取り締まり捜査が行われました。警官によ
る4発の威嚇発砲により捜査は開始され、夜遅くまで取り調べが
続きました。

捜査の結果、ファベーラ中心に位置する広場横の倉庫から拳銃が
3丁と大量の麻薬、さらに現金15万レアル(日本円にして約750万
円)が見つかり、またその付近の住民の家の地下室には麻薬を作
るための設備があることが発覚し、ニュースで報道されました。

警察は、ファベーラにいた13人の男性を連行し、そのうち1人が
モンチアズールの住民でその他は外部の人間であったとのことで
す。というのは、ちょうど警察が捜査に来た時刻に麻薬組織の会
議と外部との取引が行われており、その情報をつかんだ警察が見
計らっての逮捕劇となったからです。

※ブラジルで報道されたニュース
http://video.globo.com/Videos/Player/Noticias/0,,GIM1083005-7823-POLICIA+PRENDE+TREZE+HOMENS+EM+FAVELA+DE+SAO+PAULO,00.html


20090722
TOSHI

モンチアズール事件簿

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先週16日(木)の午後4時ごろの話です。


「ジャポネース!!いま、ファベーラに入っちゃだめだよ!」

私は事件発生時にたまたまファベーラ・モンチアズールを離れて
いて、ファベーラの中心にある仕事場に戻ろうとしたとき、ファ
ベーラの入り口周辺にいた人たちに呼び止められました。入り口
には警官がいて、私はきっと喧嘩でも起こったのかなと思いなが
ら入り口付近で騒ぎが収まるのを待っていました。


状況がよくわからずに待っている間、ファベーラから出てくる住
民や車両は警官に止められ、平気で銃を突きつけられて尋問され
るということが繰り返されました。
私は警官が銃を構えると、万が一のことを考えて車の陰に隠れな
がらガラス越しに状況を見ていました。


しばらくすると警官2名は車で立ち去ったので、一緒に入り口に
いた人たちとファベーラ内に入りました。ファベーラの中心に向
かって歩いていると、これまた大きな声で
「トシノリ!!向こうに行っちゃだめだよ!!家に入っておいで!」
という声が上から降ってきました。歩いていた道路沿いの家の2
階の窓から身を乗り出して私に声をかけているのは、私が2007年
にモンチアズールで一緒に働いていた保育園の先生(チア)でした。


「トシノリ、身分証明書持ってるの?」

話を聞くところによると、大勢の警官がいっせいにファベーラに
入ってきて、手当たり次第住民に尋問し、麻薬の取締りをしてい
るところでした。私はそのとき身分証明書を仕事場に置いてきた
ままで、もし警察に接触すれば、あやしい外国人と判断されて連
行されてしまうところでした。


ファベーラの中心に位置する仕事場に自分の身の回りのものを全
て放置してきているので、心配になりどうにか仕事場に戻りたい
と伝えると、チアは「違う道を教えてあげるから私と一緒に行き
ましょう」といって、ファベーラのぐねぐねした階段の上り坂を
急ぎ足で案内してくれました。チアが私の前を歩いていたのでち
ょうど彼女が階段を一段上る度に、私の目の前には彼女の真っ黒
な素足の裏が見えました。


20090721
TOSHI

「モンチアズールで活動して学んだこと」(外国人ボランティア)

グループ①:
人と人とのコミュニケーションは言葉だけでするものではなく、
心で強く思えば必ず思いは通じるということ。

言葉が通じない他の国で活動したことがあるが、そのようなこと
は感じなかった。ここモンチアズールでは、言葉が話せないにも
関わらず、自分を一人の人間、友達として認めてもらえた。


グループ②:
モンチアズールの人々は、その時その時で自分の人生を決めてい
るように思う。先進国に比べると、少ない資源や選択肢の中で、
いかに今を充実させるかという能力に優れている。

私たちは逆にかしこまりすぎて、まだまだ先の将来のことについ
て考えすぎている。そのため、今の瞬間を大切にすることを忘れ
ているのではないか。


「外国人ボランティアはモンチアズールで何を学んでいると思う
か」(ボランティアコーディネーター)

"Conviver com os diferencas"
(違いと共に生きること)

先進国から来たボランティアがモンチアズールという貧民街でそ
この人々と共に活動し、生活することに意味がある。なぜなら、
ボランティアの自国とここの生活、文化、考え方などでは大きな
違いがあり、それがボランティアにとって刺激になる。その違い
と共生することは、困難でもあり、学びでもある。


IMGP8504.JPG

ここ最近のボランティア会議はネガティブな話ばかりだった。(
例えばボランティアが夜遅くまで騒いで近所に迷惑をかけるなど)

そこで、こういったみんなの考えを聞いて共有できる機会を設け
ることができてよかったと思う。

モンチアズールで何を学んだのか。モンチアズールは「モンチア
ズール大学」と言われるほどたくさんのことを学べる場所だが、
いざボランティアが自国に帰ってそれを説明することは難しいと
私は感じた。


モンチアズールボランティアとは何か。
一句詠むとすれば、

"ボランティア 学びの庭の 子よ我ら"


20090708
TOSHI

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